瞬間を歌う

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日本歌曲の帝王、日本オペラの大御所、大賀寛先生。今日で84歳を迎えたそうで〜瞬間いまを歌う〜というリサイタルへ行ってきました。
先生が舞台に一歩踏み入れた瞬間、正面をきった瞬間、第一声を発した瞬間、後光が確かに見えました。
自然に発せられる言葉の連なり、抑揚、息遣い、響き、音色...
涙が止まりませんでした。
言葉で伝える、歌を歌うという事はこういう事なんだ。と目の前で教えてくださいました。
年の功と言うには簡単過ぎる気がしますが、瞬間を積み重ねた結果、言葉、歌、音楽を愛していることが伝わる、まさに、謳でした。
11曲を難なく歌い切り、沢山の拍手を浴び、バースデーケーキを目の前にされた先生は、まだまだ歌い続けられると思った事でしょう。
そして何より、伴奏をされていた大野先生の温かい支えがあって、お2人で舞台に立てているのだな...と胸がいっぱいになりました。
今日のコンサートで歌われた5曲は先生に頼まれて楽譜をコピーをしました笑(便利な世の中になったな...と仰る先生に笑ってしまいました)
疲れたからケーキ買ってきてくれるかな。と買い出しを頼まれました(もちろん私の分も買いました笑)笑
先生が永遠に歌っていかれる事を陰ながら応援させてもらいたいです。
先生の瞬間いまを聴けた事に感謝しています。


お雛祭りですので、さくらシフォンケーキでお祝いを




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